四叶のクローバー.doc

無くした約束は星に
思い出（で）は溶けない（とけない）
四葉(よつば)のクロ(くろ)－バ(ば)ー探しながら（よつば）
君の顔ちらり盗み見ては（ぬすむ）
目をそらす
やさしい雨は降る私たちの上に
すれ違う人の数だけドラマチックになるの
壊れた大切なものと
いつかまた会えう日がくるかしら
残した傷（きず）（）が消えない
それぞれの場所まで
もう行かなくちゃ
第10集
十二月の終わりの二十九日　僕らは水上バスに乗って、短い船旅に出た。学園祭や試験に課題提出　クリスマスのバイト　　十月からこっち慌しい弁当をすべて乗り切ったら、思い切り広い景色を見たくなったので。
（一緒に）さささ寒い
だれをこれにのるっていったの？耳が落(お)ちきてる。寒い。
真山：ばあちんがいいなかからすもを見にできたときこれに乗ってを面白かったっていってるからさ。でも　ごめん　あれ　春だった。でも　まあ　せっかく来たんだし、こういうのは偶にはいいよな、えっと　この遊覧船は両国（りょうごく）を出て、レインボーちょう（彩虹桥）を潜(もぐ)って、お台場をまわって、葛西着(ちゃ)く十一時五十五分　約二時間か。
みんな：え？？？？？？
真山：隅田川ってたくさん橋が架かっているんだな（か）。あ　すごい低い　あんなの潜れるのか？
みんな：寒い
真山：あれ？
みんな：寒い　。
竹本（たけもと）：景色を飯　
山田：（血糖たかめなけなちゃ）凍死（とうし）しちゃ
ソウスかつ（酱汁猪排）魚肉（ぎょにく）ソーセージ（鱼肉香肠）おにがり饭团、歌舞伎矢下？仮がリオめぼし（香脆梅干）いただきます。
竹本：すごい量、あさごはんですよね。これ。
真山：コンビ利からなかなか出てこないなとは思ったが、こんなに買い込んでいたとはー
えいえい、これ全部二時間で食うきか？つか、食えそうね。
竹本：先輩、これ。
真山：あ、高い　レシート（領収）が長（りょうしゅう）、ちかも　すごい金額（きんがく）
山田：コンビにでいろいろ買った高くなるよね。お弁当を作るっていったのに、ゆで卵だけでいいっていうから。
花本：ねえい
山田：そんなに要るんなら、やっぱりお弁当にしとけば
竹本、真山：いいえ。
真山：そんなこはないそう。やっと。悪いじゃ、女の子に手間(てま)かけるものさあ。
竹本：そ　そですよ。
真山：それに　俺湯で卵を大好きだし。
竹本：おれも、湯で卵だけでも十分ありがたいす。
山田：ならいいけど
竹本、真山：だって、この二人にお弁当なんてつくらせたら、また　どんな創作（そうさく）べんとうが飛び出してくるか。
コーソのおにぎり（玉米面的饭团）シナモン味のとりからあげ（肉桂味的炸鸡肉）ウィンナーイチゴジャム煮(草莓酱煮维也纳香肠)　　　　　ママレドーの玉子焼き（たまごやき）（橘子酱煎蛋卷）
山田：なんに内緒話（ないしょばなし）をしてるの？
真山：別に　竹本君　ゆでたまこをいただこうじゃないか？
竹本：そ、そうですね。真山先輩。
真山：おうおう、近いな。飛行機を腹(はら)から（腹）見れる機会なんて目足りないような（めた）。
竹本：あっちの方向が羽田なんですね（はねだ）さっきからバンバン飛んでますよ。
真山：知ってるか？竹本？羽田空港でさあ、一日に飛行機がはり着数（ちゃく）数（数）七百架（か）はず
竹本：七百架か？
真山：ああ、一日中飛んでても二分一架の計算出す（けうさん）。
竹本：すごいな、そんなに需要(じゅよう)があるな。遠くへ行ったり、遠くから着たり、みんな　忙しすぎ。
真山：なあ、竹本、お前何があったのか？
竹本：いいえ、ないすよ、何も。嫌だな、もう。
真山：なんか、しょんぼりをしている。気になる。
竹本：嫌だな。ほんとになにもないすよ。
真山：いいや、あるね。厳密(げんみつ)にいえば、浜美(はまび)際のちうと前からだ。その後、なんか元気がない。なにかあったのか？はぐちゃんと。
山田：ひどい　森田(もりた)さん、それが最後にとって降りたのに
森田：もう全部食べておいた
山田：返って、返って。　　へい？戻さないで。
真山：そうか。森田さんが（ブローチをねえ）
竹本：ええ
真山：竹本
竹本：何ですか？
真山：で、どうするだ？
竹本：どうするって、別に。
真山：負ける気満々だわけだ。
竹本：勝つとか負けるとか、それは嫌なんです。そういうの。
真山：だからリングには歩(ほ)からない、試合時代を放(ほう)り出(だ)すってわけだね。
竹本：な、何が言いたいですか？
真山：だってさあ、竹本、考えてみるよ、約二年だよ。
竹本：えい？二年って？
真山：バガ、おまえがはぐちゃんを好きになってからきまてるだろう。だって、俺初日(しょにち)から気づいたの。だろう？二年で時間さあ、長いよ。でも　お前はずっと彼女のそばにいって、すげ仲良(なかよ)くなってじゃ。あの難しい子相手にさあ、そうやって少しずつ一緒に積(つ)み焼(や)けてきた信頼とか、そういう一番大事なものまで、ただかうのか嫌だからとかいって全部おりだそうとしてないか？
竹本：真山さん
真山：そんな簡単に織り出していい物じゃないだろう。思い出してみるよ、彼女との時間を。
竹本：真山さん
真山：なあ　竹本、おれ、吐きそう。
竹本：船酔(ふなよ)い、しっかりしてください、真山さん
山田：はいてタオル、はいてニル袋、はい、コーラ飲んで、ああ、もう、まったくどこでも手間かかる。
真山：すまない、山田。
花本：ははは、死に出る
山田：たっか、あれで自分がしっかりしてるって思い込んでところがまた始末にうえないずか、情(なさ)けないずか。まったくバガなんだから。
森田：わからないな。なんだって、あんなやつ、まだすきなんた？
山田：真山にねだめだっていわれだけど、そんなあっさり嫌いにはならないわ、それにこういう気持ちで、付き合う対象にならなかったって、はい、わかりましたって（轻易）言うって、消えてなくなるほど簡単なものじゃないじゃない。嫌だ、恥ずかしい。私なら、かっこ悪い出し
竹本：そんなことない。絶対にない。恥ずかしいのは僕だ。かっこ悪いのも。
皆様、長よくお待たせいたしました。本船は間もなく葛西海浜公園に到着いたします。
花本：えい？何もない。
真山：しかも見は出すたぎり、誰もいない。
竹本：本当にここは東京二十三区か？これは公園って言うか、もうほとんど草原(そうげん)の意気なのでは？
山田：しかも出来たばかりで、整然と美しいから、余計に広く見える。
真山：やあ、きてよかった、大正解(だいせいかい)だね。たいていの人がちょっと先か、ちょっとてまいで遊ぶから、こんなすてきなエアプケットガ生まれた来るわけたんね。デットとかにマジでお勧め。
山田：真、真山、どうしてそんなにうれしそうなの？そして、どうしていつもそんなに焼くなの？
竹本：そして、広い草原の真ん中にいきなりなぜか超大(ちょうだい)が観覧車
真山：あの観覧車はぜん国二位の大規模(おおきぼ)だね。
花本：嬉しそう、
山田：でも、可笑(おか)しいわ、歩いても歩いても、ちかづかないや逃げてる私たちから。
もしかし(海市蜃楼)蜃気楼(しんきろう)か
山田：こんなたら意地(いじ)でも乗るわよ
花本：ええ、あゆみ、でれもいなくて、お休みだったりしないもかな
竹本：あの観覧車者動いています？とまてるようにみえたりして。なんか出(で)がさが尋常(じんじょう)じゃなくない
真山：づうか
山田：夢に見そう
花本：あ、やってる
山田：よかった、チーケトがいくら？
花本：７００百円。観覧車が久しいぶりだね
竹本：あ、あちょっと待って。これ４人乗りだ。
森田：はやく乗ろさ
花本：どうしたの？
竹本：ああ、俺やっぱ高いとか苦手だから、今回がやっぱりパスということで。
真山：へい、逃げない、みんな乗る。
山田：ちょっと待って、これ一周何分？
真山：えい？１７分って
竹本：１７分か？ということ今度らに乗ったら
山田：１７分間完全密室(みっしつ)。はぐチャン一緒に乗る？　　　ええ、あゆみ
竹本：じゃあ、。真山さん、男三人で無さ苦しく乗りましょうか
山田：森田さん
真山：なに考えていですか
森田：二人でたんとおしゃべりするかいいさあ。僕はとても気配(きくば)りさん。さあ、これでよしと。
竹本：気まずい（尴尬）。どしてなんだろう、どうして僕らはずっと笑っているだけでいられないな？小さいごろ、ぼくには観覧車が何のためにあるのかわからなかった、のろくてたっだ高いだけで、一度乗っただけであけてしまった、ジェットコースター（过山车）やループスライド（环形滑车）わくわく乗り物にしか目がいかなかった。でも、今ならなんとなくわかるような気がする。このかんだん者という乗るものは好きな人と一緒にゆっくりと、空を横日って行くためにあるのだ。多分、少し怖いなんていいながら。きっと。
はぐちゃんしっかり、えい、森田先輩。はぐちゃん、しっかり、はぐちゃん。
森田：すまない。　　えい？ちゃんと誤(あやま)ったのに
竹本：森田さんが誤(あやま)ったの始(はじ)めて見(み)た。
森田：なんで、失礼だな、竹本がバガ。
竹本：もしかしたら、そう思ったらなんか気が抜(ぬ)けて、可笑(おか)しくなってしまった。もしかしで不安なのは森田さんもおなじかもしれない、僕と同じように。
山田：竹本君、はぐちゃん。そ、そろそろ船の時間だから、行こうか。
真山：山田、ほれ、
山田：あ、ありがとう
竹本：山田さんと真山さんがどんなことをはなしたか僕にはわからない。そして、僕らみんなはどこへ向(む)かうのかわからないけど。
山田：あ、すごい
真山：帰りも貸切だな
山田：きれいねえ
竹本：なんかとっても不思議(ふしぎ)だ。何年か前まではぼくらはお互いに顔も知らなかったのに。いまはこうやって、まるで当たり前みたいに一緒に過ごして、夕ぶれの（黄昏(たそがれ)の）空を見上げて、きれいってなんて言っている、そんなことを思いながら。でも、やっぱり君の隣に見る夕ぶれは胸が苦しくなるほどきれいできれいで。そんなぼくらを乗せて、もうすぐ新しい年をやってくる